もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

台風で思い出した話

皆様台風の被害はなかったでしょうか。

 

幼い頃も何度か台風が来たことはありますが、うちは浸水リスクもなかったし当時は築年数もまだ浅かったので、家の中にさえいたらさほど心配することはありませんでした。

周りの木々が防風林役になっているのか、高台でありながら風の強さもあまり感じたことはありません。母が今でも暮らしている家はそういうところです。

 

台風の前に家の周りのものを仕舞ったり自転車を紐で柱に固定したり、そういうのも全て父と私たちの仕事でした。

母が一緒になって外に出たり台風に関わる作業を一緒にやっている姿なんて1度も見たことありません。

いつも「風強なってきたで!」(=早く外へ出て台風に備えろよ)と言って終わり。ほんと、何様なんだか。思い出すだけで腹が立ちます。

 

時々外で物が飛ぶ音がすると母が「父さん、見てきて」と命令。

早いうちに片付けてるから大丈夫と言っているのに、自分が不安だからってそうやって人を使って確かめさせるんです。

家族が『もういいやん。大丈夫やって』と言っても絶っっ対に聞きません。

また機嫌を損ねたら面倒なので、結局家族が折れます。心配なら自分で行けよ。

 

母は自分でしっかり見たり、確かめたりして「大丈夫」と確信を持つことができないので(自分が責任を負うのが嫌というか、怖いのだと思います)そうやっていつも自分を安心させるために人をこき使っていました。

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命令口調で、それが人にものを頼む態度か?という感じだから腹が立つのです。

 

かと思えば、台風がいよいよ接近してくると母は不安がるどころか「風強なってきたなぁ!」と、子どものようにはしゃいでいました。これを思い出すとやっぱり頭のネジがどっかぶっ飛んでるんじゃないかなと思いますが。

そのくせ最近の母は、台風が来るとわかるとLINEで「こわい」などの発言をしています。昔はあんなに不謹慎なレベルではしゃいでたのに意味分かりません。

 

歳を取った人が家で1人で台風が過ぎるのを待つ…というシチュエーションが不安なんでしょと普通は思うと思いますが、母の場合「なんとなく不安」とかそういう情緒的な感覚が備わってないので、多分母の言う「怖い」は「家が倒壊しないか」を本気で心配しているのだと思います(そしてあの家で倒壊を心配することは、ほぼ無駄なことだと思います)

またいつものことですが、自分の年齢を言い訳にして「あんたらには(こわいという気持ちは)わかれへん」と言っていたけど、自然災害への怖さは皆同じです。若けりゃ怖くないやろ、みたいな言い方も本当に無神経。何でそういういらん一言がいつも多いんですかね。

 

母は「昔は平和やったから(何も怖くなかった)」みたいに言うんですけど、その平和は父・姉・私の必死のご機嫌うかがいのもと成り立っていただけです。

母が昔と変わったと感じる理由は、母のご機嫌を取ってヨイショして「精神的にお世話してくれる人」「面倒なことは丸投げできる人」が周りにいなくなっただけのこと。

だから、台風が来るのに「こわい」と言う今の母のリアクションが本来正常なのですが、昔はあんなにバカみたいにはしゃいでいたところを見ると、母は家族みんなで暮らしていた頃、いかに「何かあっても自分は知らん」と思って暮らしていた証拠ではないでしょうか。

一家を守って、何かあれば自分が何とかしなきゃと思って暮らしていたら普通はあんな不謹慎なこと、言ったりできないと思います。

子どもみたいに風が強くなってきた!だの、雨がすごい!だの…母がいかに精神面で無責任に過ごしていたかということかと。

 

台風だけじゃなくコロナだって戦争だって、そういうイチ個人がどうにもできないことの大変さは、皆に平等です。

結局、毒親って何が起きたってやっぱり自分が世界で一番大変でしんどくて寂しくてかわいそう…なのです。

 

一生そうやって、何の成長もないまま悲劇のヒロインぶって生きて行くんでしょうね。

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だから誰も寄り付かないわけで。

 

スター、コメントありがとうございます。