よう話聞いとけ
同じこと何回も言わせんな
前に言うたやろ
ぼーっとしてるからや
注意力散漫や
これらは母からよく言われた言葉。
たりはこんな声掛けばかりされるような子だったのか…と思われる人もいるかもしれないけど、全くそんなことはありません。
とかく母は飲み物をこぼすとか、忘れ物をするとか「それくらい大人でもやるよね」な小さな失敗も絶対に許さず、３～４歳の頃から何かしでかすと容赦なく怒鳴られました。
そんな風だったので確かに私は人より抜けのない人間には育ったとは思うけど、それは自発的に身についたものではなく、ただ母に怒られないために身につけた防衛策なだけでした。
よく気がつくねとか昔からよく言われるけどそんな不健全な理由で培われたもの、何も誇りに思えません。
最近は、忘れ物をしたりいい加減になってきた自分を嬉しく思う時さえあります。
母はしっかりした子になってほしくてそう育てたと言い張るけど躾を免罪符に怒鳴りつけストレス発散していただけでしょう。
あれが真っ当な躾だったかどうか、された私が一番よくわかっています。
母自身も厳しい環境で育って、おそらくそういうことを常日頃から言われてたんだと思います。だからおっちょこちょいな人とか、ちょっと抜けてる人（とくに女性）をバカにして貶す傾向がありました。
ではそんな母は絶対に間違いなどしない人間なのか、と言うと全然そんなことありません。
年を取ると忘れっぽくなったりうっかりミスは増えるものですが、元々無知で無能な母親が、最近とくにしょーもないことを聞いてきたり、しでかしたりするんです。
先日、実家に銀行からの私宛のお客様情報の確認の書類が届いたそうで、確認せず開封してしまったと母から電話があったんです。
３年ほど前にもこういうことがありました。
ある銀行の通帳廃止手続きをしたところ申込前に未記帳だった部分が印刷された書類が実家に届いたんです。
その時も母が何も確認せず開封して私の入出金の履歴を見られて嫌な思いをしました。別にやましいことがある訳ではないけど、いい気はしないですよね。
その時はその書類を姉伝いで預かったので姉も厳しく言ってくれたようでした（見慣れない郵便物は開封前に宛名を確認しろと）
今回お客様情報の確認が届いた銀行口座も実家にいた頃に作りもう何年も利用していなかったので住所変更ができていなかったようでした。
住所変更をしていなかったのも良くないですが、以前に１回やらかしているのにまた「たり宛の書類を開けてしまった」と軽くパニックになりながら母が電話をかけてきました。
何で同じ間違いをまたやるの？何で一旦宛名の確認ができないの？
別に見られて困る物ではありませんが、内容云々の問題ではありません。
まだ最近はごめんと言うようにはなったけど、これが何年か前なら謝りもしなかったですからね。
こちらが苦言を呈しても「ええやんか、これくらい」
良いかどうか、「これくらい」かどうかは、された方が判断することです。
逆の立場ならば母はきっと冒頭に書いたような言葉で開封した相手を言葉の限りなじっていたはずです。
謝ったかと思えば今度は即座に「年寄りだから」「わからなくて当たり前」と言い訳。
悪いと思ったら言い訳せんと潔く謝らんかい！と偉っそうに言ってたのはどこの誰ですかね。
よう話聞いとけ
同じこと何回も言わせんな
前に言うたやろ
ぼーっとしてるからや
注意力散漫や
これ全部今の母のことなんですけどね。
わざわざ私は母を罵倒するとかなじることはしていませんが、こんなに卑怯で無能な人間に命令されて従ってたのかと思うと過去の自分が気の毒すぎて反吐が出ます。
