もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

拗らせ姉妹

後ろめたさや負い目があると相手の気持ちを先読みし、勝手に推し量る。私の良くないところで、相手を気遣ってのことでもこれってある意味傲慢だと思います。

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何%かは自分が悪く思われたくないからと自分を守るための保険をかけている部分もあり、それは卑怯と自分でも感じます。

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そういう自分を正当化するつもりもないし、今はできるだけやらないように気は付けていますが、昔はとにかく母をキレさせないことが最重要事項だったので、それが平穏に暮らすための防衛策であり、あの家での正解でした。

 

同じように育った姉とあることを話していて、拗れた話を書きます。

 

姉と私、共通の友人Cがいて、Cからある話を聞きました。詳細は言えないんだけど、こういうことが起きているという事実だけを私は聞かされていました。

Cは元は姉の友人で歴も長いので、どうもその話の詳細を姉だけは聞いているようでした。

最初は何も思わなかったのですが、詳細は話せないんだけど…とそこまで前置きするくらいならなぜ最初からたりには全く言わないという選択をしなかったのか、仲間はずれみたいな感じに腹が立つわと数か月たってから、やっと気が付きました。

これもまた私の良くない部分で、かなり話が大きくなるまで、嫌とか腹が立つというネガティブ感情をうまく表現ができませんでした。

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もっと早く『もうその話、私の前でするのやめて』と伝えたら済む話でした(これは今回姉に伝え済みです)

Cにも姉が伝え、Cも「(お姉ちゃんと結託しているように感じさせたこと)たりちゃんには申し訳ないことをした」とのことでした。私ももっと早く自分の気持ちに気が付いて、はっきり言えばよかったと謝罪しました。

仲違いしたとか、喧嘩になった訳ではないけど何で今回こんなことになったのか…この土日に姉とはかなり話し合いをしました。

 

姉は姉で、たりだけ仲間はずれみたいになっているのが心苦しくて、話せるところだけはできるだけかいつまんで話していたと言います(もちろんCにも了承を得て)

「話せる部分は話す」が、姉なりの優しさでした。

しかしその中身は、相手(私)の気持ちを勝手に推し量った上での「ここまで言っておけば、たりも納得してくれるだろう」という姉独断の気持ちの先読みであって、それが私には全て裏目に出てしまったということ。

また「ここまでは伝えた」という事実から安心感を得て自己保身をする姉のずるさにも私は気が付いてしまいました。

 

偉そうに言っていますが、私もこれまでこういうことを他人に多々してきたし、多分まだ今もほんのりやっていると思います。だからわかるんです。

おそらく私と姉が違うのはそれが普通ではない・今後は辞めようということに、私の方が気が付くタイミングが早かったということです。

 

多分、人に対しての優しさとか思いやり、気遣いのカードを小さな頃から自分なりに編み出したものの、それら全てが「毒母対応仕様」だったのだと思います。

それって残念ながら「正常な思考の人」にはほぼ通用しません。

それは私が度重なる対人関係での失敗で痛感しています。

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今回、私が嫌な気分になったのは姉があの家で生き抜くために揃えたままのカードを私に出し、たまたまその部分の思考がアップデートされていた私が不快だと感じたからだと考察します。

 

私たちはあの異常な母と共存するために、ほとんど同じカードを所持していて、姉妹間で出し合っても長らく違和感に気付けなかったのだと思います。

 

姉も今回気が付けてよかったとは言うものの、また姉妹それぞれの歪な育ちを実感しました。