もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

縁なき衆生は度し難し

またひとつ思い出したことがあります。

 

母は時々「ゆで卵の殻がキレイにむけない!」とイライラしてキレていました。

これだけ鮮明に覚えているあたり、もしかすると時々でもなかったのかも。

 

何かをしようとするとそれに関連する母の言動を思い出し嫌な気分になることがこれからも続くのかなと思うと本当に嫌気がさします。

おいしいものを食べても

tari97.hatenablog.com

料理をしていても

tari97.hatenablog.com

掃除機掛けをしても

tari97.hatenablog.com

ベッドの布団を直しただけでも

tari97.hatenablog.com

母の声が再生されて不愉快極まりないです。

 

私も卵をゆでて殻むきを失敗をした時に『何かうまくむけるコツがあるんじゃないのか』と、すぐに調べました。

今ではそれらを駆使していますが、たま~にうまくいかない時もあり。

この間殻むきに手こずった時に、ふと思い出して嫌な気分になったのでした。

また「母の声が再生されて不愉快なこと」に項目追加です。

 

私は、少し調べることでうまくできるコツがあるならやってみたらいいんじゃないか?と思うタイプなので疑問に思うことはすぐに調べる性分です。

ゆで卵も、少しの工夫でスムーズに行けばそっちの方がいいんじゃないか?と思うので試してみただけ。

別にそれが正しいとも思わないし、やりたい人だけやればいいと思います。

 

母にも、卵に限らず何かうまくいかないことがあれば、調べてやってみて良かったこととか、人から「こうするといいよ」と聞いてやってみたこととかアドバイスしてみたこともたくさんあります。

もちろん、押し付けてはいません。

多分、1度くらいはゆで卵のこともアドバイスしたことあると思います。

 

けれど、母はいつもほとんど素直に耳を貸しません。

「そんなもん、やってみたっていっしょや!」

「これはなぁ、こういうもんやねん!」

 

母の理論だと、ゆで卵に関しても

「ゆで卵の殻はなぁ、むけにくいもんやねん!」

なんですよね。

いいんですよ、別に。

むきにくいな…と思いながら手こずることに特に何も思わないなら。

ただ母の嫌いところは、できることもやってもみないでいっぱしに文句だけは垂れたりイライラするところなんです。

一緒にいてとにかく不愉快。

 

他のことでも、母は「これはな、こんなもんやねん!」で無理やり処理しようとして、同じ失敗をしてはイライラしていたことが多々あったなと。

どうしたら良くなるかな?とも考えようともしない。

絶対にアドバイスも聞こうともしない。

内容云々関係なく、自分が気に入らないことにはとりあえず反論してくるのは娘のことを見下げているからでしょうね。

「何で娘にそんなこと言われないとアカンねん」という気があるんですよね。

 

夏の炎天下でゴルフをする時にも、前もって『塩分取った方がええで』『スポーツドリンクの方がええで』とアドバイスしたのに、母は緑茶ばかりがぶ飲みして軽い熱中症になっていました。

tari97.hatenablog.com

家で市販の毛染めをやり過ぎたら髪が傷むよとアドバイスしても素直に聞こうとしませんでした。

結局美容師さんには「お母さん、毛が細くなってきているよ」と忠告されていました。

tari97.hatenablog.com

わざわざ調べたり、対策する方がめんどくさいやんって人もいるだろうし、それはそれでも良いんです。

それで1人で勝手にイライラするのも別にご自由に、です。

笑って済ませられるならばそれでも結構。

けれど周りに不機嫌がわかるような態度を取ったり、他人に当たり散らすくらいなら「イライラしなくて済む方法は何かないか」くらい、頭を働かせろよと思う訳です。

それが同じ場で過ごす人への最低限のマナーだと思うんです。

熱中症の時も、毛染めの時も " アドバイス " なのに「娘に言われたこと」がとにかく気に入らなかったんでしょうね。

もちろんもれなく不機嫌でした。

 

どうせそのうち「うるさい!」「しつこい!」とキレられるのがオチだし、アドバイスも遠回しにやんわりとしてきたけれど、あのアホな母には『イライラされるのがうっとうしいから、とりあえず黙って言うこと聞け!』『できることもやってみないで失敗してイライラすんな!』くらい、ハッキリ伝えないとわからなかったのでしょうか?

 

母と意思疎通を図ろうとすると、何でこうも幼稚くさいというか程度が低いのかなと本当に不思議です。

母の成長のなさもこういう思考回路から来ているんじゃないかなと思います。

 

無知なくせに、ハナから " アドバイス " すら聞き入れようとしない人間。

救いようがないですね。

 

スターありがとうございます🙂

血は争えない

基本的に争いごとは昔から嫌いだし、滅多に怒ったりしない私ですが、ひとたびプッツン(死語w)来ると、普段の姿からは想像できないくらいキレる時があります。

と言っても、本当に稀ですけど。

もちろん、意味なくキレたりとかは絶対にしません。

理由もわからず不機嫌な態度を取られたり気分次第でキレられるのは、母から嫌と言うほどされてきて、その理不尽さは誰よりも一番わかっているからです。

それでも正当な理由があるにしても、怒りをコントロールできなくなることが時々あり、嫌な気持ちになります。

 

ちなみに前にブチ切れたなーと思い出せるのは、2年前の在宅ワークをしていた時のリーダーのミスの件。

tari97.hatenablog.com

 

先日、年末年始にしたバイトの書類を取りに行ってきたんです。

tari97.hatenablog.com

その時の受付の守衛(60代くらいの爺)の態度がすごく悪くて久々のブチ切れ案件でした。

入口の受付簿の記入箇所を間違えてしまって(一応『事務所に用事あります』と言いながら書き始めたのに、用件も聞かず守衛はボーっと突っ立っていた)書き終わってやっと用件を聞かれたので言うと「そっちの紙じゃない!」と、偉そうに注意されたんです。

その時点でカチンと来たけど、確認せず書いた私にも非はあるので『あ、すいません』と言いながら、正しい用紙への書き方を聞くと迷惑そうな対応。

間違えて書いた方と名前が重複するので『さっきの(間違った方)は、消した方がいいですか?』と聞くと、小馬鹿にしたような態度で消して!と。

はぁ???お前いい加減にしろよ?

腹が立つので、間違えた方にわざと何本も線を乱暴に引いて消してやりました。

案の定「余計汚くなった!」とブツブツ言われたので(でしょうねwこれは想定内)『そうですかぁ~?(私にはそんな風に見えませんけど~?的に)すいませぇ~ん!』と大声で言って名札を無言で取り、つい「あー感じわる!」と捨て台詞を吐いて入館してしまいました。

 

大人げないのは重々承知です。

もちろん、注意されたことに腹を立てている訳ではないです。

確認しないで書いたのも悪かったと思い『すいません』とも言いました。

それなのに、なおも人の失敗をあげつらうかのような、わざとおおごとにしてやろうみたいな言い方をわざわざする…

" 母親みたい "

おそらくそのデジャヴが私の怒りの導火線に火をつけるのだと思います。

 

以前の職場でも、私が上からの指示で文書を手直しした時に「何でこんなことなってんの?」みたいな言い方しかできない人がほんっとに不快だった経験がありました。

tari97.hatenablog.com

今思えばあれも彼女の言い方が " 母親みたい " だから、腹が立ったのでしょう。

 

そういうことがあった時、数時間何も手につかなくなるし、酷い時は食欲まで失せます。

やり合った時点で相手と同じレベルなのもわかっているし、負けじと言い返したならスカッとしたやろ?ならもういいやん!と言いきかせるけど気持ちの切り替えがなかなかできません。

 

長年ずーっと本当の気持ちを言えずに溜め込んできた怒りがこういう時に覚醒するような気がします(家では溜め込んできたのは怒りだけでなく喜怒哀楽全てですが)

カッとなる瞬間は実家で母と口論になり『このままでは母を刺すかもしれない』と本気で思った時の気持ちと似ています。

もちろん、さっきの守衛に対する態度は完全に喧嘩をふっかけているので、無意識レベルで人に喧嘩を売るような母とは違う!と自分を擁護してみたりもするけど…無意識レベルじゃないからいいってもんでもないですよね。

 

母からそういう(え?私何か気に障ることした?みたいな)態度を取られて腹が立っても、私はずっっっと我慢をしてきて、それがもたらす弊害に今でも度々苦しめられている…だからまた、自分の苛立つ気持ちに蓋をしたら同じことの繰り返しになる…と思って、言い返さずにはいられないというのも一理あるような気がします。

子どもじみた自分の言動を正当化しているように聞こえると思うけれど、素直に感情を表現できる環境で育ってきていないから、怒りとか悲しみとか、とくに「負の感情」を適度に表現する引き出しが少ないんだろうな、とも思うし

単純に、昔ハッキリと言えなかった鬱憤がまだ晴らしきれていないのかな、とも思います。

 

そもそも、家に母みたいなキレ方をする人が居なかったら私自身もそんなおかしなキレ方を覚えることもなく済んだのではないか…?

 

色々考えてはみるものの、やっぱり私にも表現方法がおかしい部分があるのだと思います。

 

結局私もあの母親と同じ血が流れているんだろうな…

 

何かあればこちらへ

tari97.hatenablog.com

スター、読者登録、励みになります。

コメントもありがとうございます。

夕食時の天国と地獄

母の作る料理は確かに美味しかったし、本人も料理好きではありましたが、元々分量をきちんと見ないとかすごく雑なところがあるので失敗することもありました。

tari97.hatenablog.com

あんまりおいしくないと思う時もありましたが、あの母相手なので…

私も姉も父も露骨に『まずい』等とは絶対に口が裂けても言いませんでした。

何か言ってまたキレられて、深夜まで説教コースになるくらいなら何となく食べたふりをして穏便に済ませる方がましだからです。

tari97.hatenablog.com

おいしくないことを悟られないよう食べてる風に見せて『明日の朝ごはんいっぱい食べよ…』と考えたりしていました。

今思えば何であんなに母の手料理に対して接待のような態度で挑まないといけなかったのか…

それでも、母に「おいしくないか?」と聞かれ、もうこれ以上嘘をつけないな…と思ったら、めちゃくちゃ勇気を振り絞り『私はあんまり好きな味やないかな…』と言う時もありました。

けれど、こういう時母は無理強いして「黙って食べろ」とは言いませんでした。母自身が「おいしくないと感じるものを無理やり食べさせられるのは自分も嫌」だからです。

子どもの頃はそういう時『母さん優しいなあ』なんて思っていましたが、とんでもない。

普段が酷すぎるから、たまにこうやって優しくされると過剰に美化されてしまうだけ。子どもは親のこと、良く思いたいものですから。

tari97.hatenablog.com

 

しかしこういう時もありました。

母が「今日はご飯失敗したわ!」と言うけど別にそこまでまずくもないけどなという時。

母の表情がだんだん曇り不穏な空気が流れ始め、爆発を阻止しようと父、姉、私で『別にそこまでまずいことないよ』『もうちょい、これ(調味料)足したらいけそう!』など、ご機嫌取りをします。

もうみんな必死。しどろもどろ。

母の「おいしくないやろ」と私たちの『全然いけるよ』の押し問答が続くのですが、あの母のことです。

「じゃあ今日はこれで我慢してね。美味しくなかったら他のもの食べて」と、軽く済ませることができないんです。

急に「作り直す!」「もう食べんでええ!」と半ギレで強制的に下げて、全く別のものを作り直すために食卓で数分待たされることも…(またそれも『別に作り直さなくていいよ』などと口出しするとキレられる可能性があるので、ビクビクしながら黙って待っていました)

これも、子どもの頃は母のことを「真面目」だとか「ストイック」みたいに思っていたけど…単なる母の自己満足です。

だって私たち誰も『まずい!』だとか『作り直せ!』なんて一言も言っていないし。

tari97.hatenablog.com

こういう母の、自分自身への過剰な手料理への厳しさが自ら首を絞めることになり、また違う日に喚き散らす原因になるストレスとなって蓄積されるんです。

 

確かにご飯は楽しみでしたが、母が食卓でキレることの方がとにかく嫌で嫌で…

お腹が満たされるかどうかなんて二の次。

もう何でもいいから、穏便に、平和に、何事もなく食事の時間終わってくれ…それだけを毎日願っていました。

 

せっかく美味しい夕飯ができて、楽しいテレビ番組もやっている時間。

あとは家族みんな機嫌良く食べさえしたら最高の時間なのに、機嫌が悪いと露骨に態度に出し、自分の気に入る言葉が出なければ更にキレて、テレビも消せ!と怒鳴り

tari97.hatenablog.com

料理以外の事でキレていても母は必ず最後には料理の大変さを喚き、怒鳴っていました。

今日の食事にはこれだけの手間がかかっとんのや!

買い物袋(が重くて)手ちぎれそうになりながら帰ってきたんや!

雨の日も暑い日も休みなしやぞ!

今日母さん会社から帰って1回も座らず台所立ってご飯作ったで?

(部屋着に)着替えてもいないで?

アンタらは口開けて待っとるだけやもんな!

 

…あの、私たち1度でも『仕事から帰ってきてもすぐにご飯作れよ』『休む暇なんてないぞ』なんて言ったことあります?って話。

 

料理上手の良いお母さん♪と自分では思ってたみたいですけど、こういう食に関する偏った考え方やこだわりが娘に与えたのは、確実に「食べる楽しみ」ではなく、食卓で怒鳴られるトラウマ食べるという行為自体があまり好きになれないということだけでした。今も私は食の優先順位は生きる上で一番低いです。

tari97.hatenablog.com

母は食に力を入れたつもりでしょうが、何の食育にもなりませんでした。不機嫌なんて、間違いなく一番料理を不味くさせます。

「ごめん、しんどいからちょっとご飯待ってな」とか「今日はこれで我慢してな」

そう言いながら、ちょっと時間が遅くなっても、お惣菜でもデリバリーでも、笑って食べる方がどんなに良かったでしょうか。