もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

厄介な思考の癖

7月から、毎年繁忙期のみ勤務しているところからまた採用を頂けました。

何人か退職されたり在宅勤務の人がいるようで事務所にいる人が前より圧倒的に少なくて気持ち的に楽です。

週あたりの日数も今回は2日。

掛け持ちと言えど、両職場とも雇用保険の加入要件を満たしていないので引き続き勤務しながら、出勤のない日は失業保険を受給できるみたいです。

どちらにもどっぷり浸からない感じが、すごく私に合っています。

tari97.hatenablog.com

厚生年金はここ何年かは掛けられてないし、将来のことを考えると確かに不安です。

これまで税金の減免申請の経験も何度もありますが、国民年金は少々苦しくても払った方がいいとか、固定資産税のような資産に関わるものは減免できない(当たり前か)とか言われたりで…経済状況は楽ではありません。

腰を据えて、フルタイムで勤務できればどんなにいいか…

とにかく「今」を考え、その後のことはまたその時…と自分に言い聞かせています。

 

毎月末にメインの職場に翌月の勤務日の確認をしてから副業のシフト希望を出します。

私は生きる上での糧がライブや舞台を見に行くことですが、それ以外のお出かけは平日にするのが性に合っていることも前に書きました。

tari97.hatenablog.com

シフト制の今は前もって希望を出して休めることがすごくありがたいです。

今までの職場では、有休申請をするのがすごく苦手でした。

『いつ上司に言おう』『何て言えばいいかな』…

有休は権利なんだから遠慮なんてせず行使すればいいこと、頭ではわかっています。

それでも、理由を聞かれたり嫌な顔をされる職場もあって『1日休むだけでこんな思いせなあかんのか…』と、嫌で仕方ありませんでした。

その圧に耐えきれず、趣味のイベントに行くのに有休申請を出す勇気がないまま当日になり、仮病を使って休んだこともあります(ライブの遠征先の静かなところで職場に電話したことも)

こういうことがあり、シフトで前もって休み希望日を申請する今のスタイルの方が、私に合っていることがわかりました。

tari97.hatenablog.com

職場でも過剰に気を遣い過ぎてしんどいのはHSPのせいとは思っているけど、おそらく異常なまでの罪悪感も関係している気がします。

せっかく有休を取っても、次出勤したら直属の上司に『お休み頂いてすみませんでした』って言わなきゃ…とか考え始めると何か悪いことをしているような気分になってしまい、楽しめなくなります。

何も悪いこともしていないのにすぐにこんな風に考えてしまうのは、常に子を脅すような子育てしかできない母に育てられた、それ故かもしれません。

tari97.hatenablog.com

 

昔から母には『とにかく機嫌悪くならんといてほしい』と思って生きてきました。

母の機嫌を保つ為ならば何でもしたし、自分が我慢して済むならそれでいいと思って暮らしてきました。

tari97.hatenablog.com

女社会でうまく立ち回れてきたのもきっとこれが理由で、周りの人の機嫌を保つ為なら自分を犠牲にしても良いという生き方を、息をするようにやってきました。

だから友人にモラハラをされても最悪なこじれ方をするまで気が付かなかったのでしょう。 

母やモラ気味な友人には自分の権利を行使するだけのことでもひれ伏してお願いしないといけないような、そんな関係性の中で長く生きてきた私には『私用で有休使います』の一言も荷が重すぎるのです。

 

それから最近気が付いた思考に交換条件を出して自分の意見を正当化しようとするというのがあります。

シフト希望を出す時にも『こんなに休み希望出したら何か言われるかな』『でも、そのために土日祝は全日出れるって言ってるんだから…』と自分で勝手に『これくらいこちらが我慢するんだから、これくらいのワガママはいいよな』みたいな、言い訳を考えてしまいます。

別にそこまで言い訳を考えながらシフト希望なんて出さなくてもいいのに、と頭ではわかっているけど。

いつもそういう、相手を怒らせないギリギリのラインで自分の意見も通す…そのためにはどうすればいいか?みたいな駆け引きが頭の中で繰り広げられていて、それらは全て母の地雷を何とか踏まないように…との思いからでした。

染みついてしまっている思考のクセなんでしょうね。

tari97.hatenablog.com

だからこうやって権利を行使することは悪いことではないのだいう事実を作り、脳にわからせてる感じ。

やっても大丈夫、誰も気を悪くしていない、悪いことをしている訳ではない

そういう体験を積み重ねている訳です。

 

とは言え、まだまだフルタイムで働くのは難しいだろうなと思います。

モラ友にかけられていた呪い

私は小さい頃から、嫌いな人や苦手な人でも「良いな」と思う部分は素直に認めるし、相手の良い部分を見つけよう!というところがあって、我ながらそれが長所だと思っていました。

学生時代、何か苦手…と思ってた子に配布物を渡した時みんなが黙って受け取る中「ありがと!」と言われ『苦手認定していたけど、悪い子じゃないのかもしれない』と何だか申し訳ない気になってしまったり。

表現方法のえげつない母に育てられた割には、そういう心優しい部分があります(自分で言う)

tari97.hatenablog.com

ですが、母を崇拝して肩肘張ってナメんなよ!みたいに暮らしていた時代もあります。

テレビを見て必要以上に芸能人をブス!と言ったり、友達と話しててもあれ嫌いやわーとお構いなしに言ったり。

tari97.hatenablog.com

それでも根底にある「人の良いところに目を向けよう」というのはずっと持ち続けていました。

 

しかし、だんだん人に裏切られたり、嫌い嫌われしているうちに母の言う「人は裏切るけど、金は裏切らへんで!」というのを盲信し『心を捨てて生きるぞ!』と他人をはねのけた時期もまたありました。

それでもやっぱり私は「お金さえあれば」という思想にはなれないと実際にやってみてわかったし

tari97.hatenablog.com

確かにお金は物理的なことを助けてはくれるけど、心を助けてはくれないなとも気付いてはいました。

こういう私の考え方を邪魔しているのは母なのでは…とある時気付き、毒親という言葉を知る前から徐々に母の言うことに疑問を持ち始め、母と衝突が増えたのもそのあたりからでした。

この時のことも母は「あの頃、たりはよく1人で怒ってたもんな」とまたお得意の記憶改ざんしています。

tari97.hatenablog.com

冒頭に書いた通り苦手であっても相手の良いと思う部分を素直に認めるところは私の長所だと思っていましたが、今度はそれで図に乗る人もいて(ブログに登場したモラ気質の人たち)そういうことも口に出すのはやめよう…と思った時期もあります。

 

モラ気質だった元親友Mから「たりってさ~ハッキリ言うよね」と言われたことがあります。

更に「私はさ、どっちがいい?って聞かれたら両方の良いところをそれぞれ挙げるけどたりはハッキリこっちが良いと言うよね」と。

あれって遠回しにまた私を貶してたんだろうなと気付いたのはつい最近です。

tari97.hatenablog.com

私は母に言われて嫌な思いをしていたので「アカン」とか「変」などネガティブな表現はしないようにしていたし、服のコーデなど自信のあることは明確な根拠があって言っていました。

tari97.hatenablog.com

もちろん、自分が推した方を相手が選ばなかったとしても文句は絶対に言いません。

母には相談をしただけなのに貶されるわ、母の思う方を選択しないと「じゃあ最初から聞くな」とキレられることも多々あって

tari97.hatenablog.com

Mからもさっきみたいな指摘をされ、そのせいでハッキリと好きor嫌いとか良いor悪いと思うとかすっかり言えなくなっていました。

 

職場で雑談していた時、これとこれどっちがいいと思う?と先輩に聞かれ、明確に『こっちがいいな』と思う方があったけど『何と答えるのが無難か』『機嫌を損ねるのではないか』…延々考えながら『ん~どっちも好きかなあ。Aの方はここがいいし、Bはここがいいですね』と核心に迫らないことばかり言ってたら「もういいわ!たりさんに聞いても全然あてにならへん」と笑われ、先輩はどこかに行ってしまいました。

Mとも交流がなくなった後だったのに「どちらがいい?」と聞かれる度にMに指摘された時のことを思い出してはこんな調子で、いかに自分をなくしてたかがわかりぞっとしたのでした。

 

ハッキリ言うのも個性だし、言わないのも個性。

どっちが良いとか悪いの話ではないです。

私はできるだけ『アカン』『変』とかネガティブなことは言わず『こっちが良い』という表現をしたいし、相手を嫌な気持ちにさせない努力はしたい。

けれど毒母やモラ友は私の主語が「私は」になるだけでも不快なんです。基本的に私を下に見ているから。生意気な!とでも思うのでしょうか。

そんな人たちの中にいた私は、自分の口から発することの主語がずっと『私は』ではなかったのです。

tari97.hatenablog.com

毒親に自分軸を乗っ取られ、モラ気質の人にも自分自身を押し殺して接するとこんなに恐ろしい後遺症があります。

長所さえも長所として認めることに罪悪感を抱き、そのうち自分の長所や魅力すらわからなくなるのです。

 

どんな選択の時も自分が発言することの主語を『私は』にすることで、自分を守ることにも繋がるのだと思います。

 

購読、スターありがとうございます。

自分のことを好きになれない理由

毒親に育てられると、自己肯定感なんてほぼ無いに等しいし自分を好きになるなんて夢物語じゃないのか?と思います。

それでも何とかかんとか、ここで素直な気持ちを吐き出して、嫌というほど自分と向き合い色々なことを考えて、大嫌いだった自分の人生を昔よりかは『悪くない』とは思えるようになってきました。

tari97.hatenablog.com

ずっと『だめな人間だ』と思っていた自分のことも少しは許せるようになっては来たけど…自分のことを好きになれたかと問われたら全然そんなことはないです。

 

前に毒親育ちの方のSNSで「自分は毒親問題で気持ちの整理がある程度つかないと結婚は考えられない」と書いてる人がいて、何となくわかるな~と思いました。

その人がたまたま結婚と書いていただけで、これは何においてもあてはまるのかな?と思います。

 

かつて、母から逃げる為だけに結婚しようと思っていたけど、結婚を「したいからする」ではなく「母が嫌だからする」になるならやめておこうと思って、これは一旦考えないでおこうと思って今に至ります。

tari97.hatenablog.com

私の性格上、相手のあることをそういう感情でやりたくなかっただけのことなので、特に後悔もないし、毒親から逃げる為に結婚した人がいたとしても、それを否定する気も全くありません。

(どんな手段であれ、毒親から逃げることがどんなに大変かはわかっているので)

 

でも、私が家を出たきっかけは完全に「母が嫌だから」で、相手のある話ではないので『自分で責任を取って行くしかないよな』と思い直すことはできるものの、納得が行かないということは何度も書いています。

tari97.hatenablog.com

母とは物理的に離れられたのだから結果オーライなんだとは思いますが、1人で暮らすことに関しては昔から憧れや理想があったので、もっと前向きな気持ちで始めたかったし

tari97.hatenablog.com

1人で暮らすこと以外でもそういう選択の仕方でしか生きられていない自分をとても好きになんてなれない訳です。

ここまではどちらかと言うと精神的な面で自分を好きになれるかどうか?ということなので今後の生き方次第では吉にも凶にも転ぶんだろうな、とも感じています。

 

一方、物理的な面で言うと、毒親育ちってある種どうしようもないんですよね。

やっぱり親ガチャが外れってハンデ大きすぎへん?って最近思うんです。

 

確かにうちは経済的にはそこそこ恵まれていましたが、育ちが良かったか?と考えると胸を張って、はいとは言えません。

父は複雑な家で育ったようでしたが、育ちは悪くありませんでした。

母はお世辞にも育ちが良いとは言えない家でした。

tari97.hatenablog.com

おそらくそれが自分を好きになれない原因のひとつなのかな?と最近思います。

 

本当に育ちの良い人を見ていると言葉の端々に思いやりの言葉が溢れています。

へりくだりとか謙遜ではなく純粋な「思いやり」が感じられるし『ああ、この人は育ちが良いのだろうな』と、何となくわかるものです。

親からも優しい、穏やかな言葉を掛けられて育ったのかなと思うと、羨ましいわ、自分の幼い頃が惨めに感じるわ…

私も優しい声掛けはできるし「穏やか」と言われる方ではありますが、結局あまり人から慕われないのは中身が伴っていないからだろうなと思うのです。

やっぱりたくさん周りに人が集まる友人なんかは、それだけ愛を分け与えられるくらい愛をもらって育てられて、人への対応の手持ちのカードが元々多いのだなと思わざるを得ません。

 

いくら「優しい」とか「穏やか」と言われても、私の場合言葉の中身が『相手に悪く思われたくない』とか『これを言ったらどう思われるかな』とかだからでしょうね。

ないカードをあれこれやり繰りしたって、どうしても限界がある気がするのです。

 

母みたいに何も考えずに言葉を発して無意識に人を傷つける人や、相手が嫌がるのをわかっててわざと酷い言葉を発する人(元親友Mみたいな人)と比べれば私はマシな部類に入るとは思うけれども…やっぱりふとした時に自分のことを『蛙の子は蛙』と思ってしまうんです。

tari97.hatenablog.com

多分それが自分を好きになれない一因な気もしています。

こればかりはあの母から生まれて来た時点でどうしようもないのです。

血を全て抜いて別人に生まれ変われる訳でもあるまいし(笑)

 

だからこそ、最初に書いたような精神的な面で自分を好きになれる方を伸ばして行くしかないんだろうなぁ。

 

気付いたはいいけど、またハードルが上がった感じ。

 

スター、コメントありがとうございます。